日本維新の会

衆議院
東京都第12区
支部長

阿部あべつかさ

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安倍外交の国際的評価が高いのはなぜか、アベ繋がりもあり気になる。

2020.09.25

こんにちは。日本維新の会 衆議院東京都第12選挙区支部長(北区・足立区・板橋区・豊島区)の阿部司です。
本日は台風が来ると思い思い切って事務日にして粛々と作業をしていました。やらなければならないことが山のようにあるので頑張ります。

さて、本日は軽く外交に触れてみたいと思います。

9月16日に辞任した安倍前総理ですが、早速退任3日後のインタビューで「菅政権で外交特使として貢献したい」と述べています。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200918-00000025-cnippou-kr

安倍政権は特に後半、コロナ禍においてはアベノマスクなどで散々炎上した印象でしたが、外交分野では国際的評価も高く、安定感があると感じていた人も結構いるのではないかと思います。今後、内政で強いとされている菅総理との補完関係が期待されています。

安倍外交の評価の秘密は何なのでしょうか?

まず、第2次安倍政権までは首相が1年程度でコロコロ変わっていました。長期間の在任で「日本の顔」として定着したことは外交的にそれだけで素晴らしかったと思います。

国際社会はネットワークがモノを言います。誰を知っているか、誰と友達か、個人的な関係を結べるかが重要です。外国では「日本の首相って今誰なの?」という状態が続く中、安倍さんが首相になって外遊しまくり、アメリカのトランプ大統領、インドのモディ首相、ロシアのプーチン大統領などなど、世界の要人と個人的関係を築いてきました。「ドナルド!」「シンゾー!」と呼び合える関係になればそれは強いですよね。

安倍さんが具体的に何をしたのかという話に入る前に、ここで昨今の日本の周辺環境に目を向けてみましょう。今はどんな時代なのでしょうか。

まず、冷戦後の世界は、アメリカが主導した「自由で開かれた国際秩序(Liberal International Order)」を基礎に、いわゆるグローバリゼーションが進んだと言われています。旧西側・旧東側問わず資本主義が広がり、中国、ロシアを始めとした新興国もめきめき成長しました。この成長の土台は「自由で開かれた国際秩序」ですから、各国は自由や民主主義的価値観を受け入れて、争いは減り、協調が広がるだろうという見方でした。

しかし、そうは問屋がおろさず、今、以下のように世界は4つに割れ、新しい体制間競争をしているという見方があります。①・②・③それぞれの陣営が勢力拡大のために④を取り込もうとする構図です。

①日本や欧州諸国、オーストラリア、インドなどの自由主義陣営
②自由主義陣営のリーダーでありつつも、アメリカ第一主義との間で揺れ動くアメリカ
③中国・ロシア・イラン・北朝鮮などの権威主義陣営
④アジア・イスラム等、新興国などを中心とした自由主義と権威主義陣営を天秤にかける中立陣営

例えば、中国は中国共産党主導の権威主義体制を強化し「自由で開かれた国際秩序」どころか「新たな植民地主義」と言えるほどの振る舞いをしています。国際ルールを無視して、スリランカなどに多額の港湾建設費を融資。返済が困難になった同国は数十年にもわたる港湾運営権を中国に貸与せざるを得なくなり、領土割譲のようになっているケースもあります(闇金ウシジマくんも真っ青)。中国は上記の通り、ロシアのプーチン大統領も新しい世界秩序の構築を目指していることは明白、北朝鮮も相変わらずミサイルを打ちまくっており、日本はそんな国々に囲まれ、なかなか厳しい環境に置かれているわけです。

そのような中、安倍政権は自国のサバイバルは元より、周辺諸国の平和と繁栄に貢献するルールづくりのリーダーシップをとってきました。その点で国際的に評価を受けていると私は理解しています。

例えばTPP11(環太平洋パートナーシップ協定)です。

日本は海運、貿易があって繁栄している海洋国家です。ですので、日本の生存・繁栄にとって自由で開かれた国際秩序のもと、安全安心に交通・貿易ができることは死活的に重要です。中国が「一帯一路」で進出してくる中、多国間で中心となって自由貿易のルールメイキングを進められた功績は大きいと思います。また、具体的な貿易のルールづくりはもとより、このルールづくりそのものを通じて「私たちって基本的価値(自由、民主主義、法の支配、基本的人権)を大事にしている仲間だよね」という繋がりを強化できたことも重要なポイントです。

さらに、大戦略「自由で開かれたインド太平洋構想」を提唱し、太平洋だけでなくインド洋周辺にもその範囲を広げ、地域全体の安定と平和を目指したことも特筆に値すると思います。

自由で開かれたインド太平洋(Free and Open Indo-Pacific)(外務省HP)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000430631.pdf
(「日本外交最重要のアセット」とまで言われているそうです)

日本維新の会も基本的価値を共有する国と連帯していく立場を表明していますね。参考までに足立康史議員のツイートです。

ここでは取り上げきれなかった課題もありつつ(防衛能力・新産業分野でのルールメイキングなど)、日本は引き続き自由主義陣営として、そして伝統ある海洋国家として、周辺諸国との平和と繁栄のために「リアリティ」を持ってリーダーシップを取り、他国から信頼される国を目指していくべきだと思います。

国家の生存と繁栄を左右する外交。今年はアメリカ大統領選の結果で、世界も大きく動くでしょう。目が離せません!

それではまた次回!